コンクリートにもいろいろな種類がありますが、中でも特に重要な役割を果たすのが「マスコンクリート」です。
今回はマスコンクリートの用途や特徴について解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
▼マスコンクリートとは
マスコンクリートとは、簡単に言うと「大型のコンクリート」です。
ダムや橋梁など非常に大きな構造物には、一般的な建物よりも大きな質量や体積のコンクリートが打設されます。
用途別の種類というよりも「塊になった状態のコンクリート」をマスコンクリートと呼ぶというわけです。
■ひび割れ対策が必要
マスコンクリートは非常に大きな塊のため、内部と表面の温度差が生じやすいという特徴があります。
結果としてひび割れが起きやすく、そのための対策が必要です。
例えば膨張剤を使ったり、コンクリートそのものの配合を変える、打設間隔を変更するなど、臨機応変な対処をして作られます。
こうした技術は、熟練の職人が長年の経験を元に習得しているほか、コンピューターによって緻密に計算されています。
大規模な構造物が安全に存在する裏には、プロの技と緻密な計算が隠れているのです。
▼まとめ
マスコンクリートとは「大型のコンクリート」を意味する言葉です。
ダムや橋梁などに使うコンクリートは大きな塊の形状をしていることが多いですが、その状態をマスコンクリートと呼びます。
用途別の種類を表すものではないですが、塊にする関係で通常とは異なる配合にすることもあります。
特にひび割れ対策のには緻密な調整が必要です。
もし打設現場を見る機会があれば、プロの技をチェックしてみるのもいいかもしれません。