RC造の建物に鉄筋が埋め込まれる理由

RC造の建物には鉄筋が埋め込まれていることが多いのは、ご存知でしょうか?
RC造は鉄筋コンクリート造のことを言い、大規模な建物ではこの工法が選ばれることも少なくありません。
今回はなぜコンクリートに鉄筋が埋め込まれているのか、その理由や特徴をいくつかご紹介します。
▼RC造の建物に鉄筋が埋め込まれる理由
コンクリートは圧縮に強く、鉄筋は引っ張る力に強いため相性がとても良いです。
それぞれの特徴を活かすことによって、強度を強めることもできます。
また鉄筋は錆びやすい特徴がありますが、アルカリ性のコンクリートが密着することにより錆びづらくなるのです。
このような理由で、コンクリート造に鉄筋が埋め込まれるようになりました。
▼RC造の特徴
■耐震性が高く、耐火性に強い
コンクリートの圧縮への強さと鉄筋の引っ張る力への強さがそれぞれ合わさることにより、高い耐震性を誇ります。
また鉄筋コンクリートは熱に強く、1000℃の炎にも耐えることができ強度が落ちることもありません。
■遮熱性が高く、遮音性に優れている
コンクリートは重量があり、気密性もあります。
そのため隙間が生じにくい構造になっているため、高い遮断性を得ることができるんです。
また木造に比べて遮音性が高いため音が漏れにくく、外からの騒音も遮断してくれます。
生活音や外部の音が気になる方には、おすすめの構造です。
■耐用年数が長い
RC造の法定耐用年数は約47年となっており、木造の2倍です。
木材に比べてコンクリートは劣化が起きにくいため、建物を長持ちさせることができます。
▼まとめ
RC造の建物に鉄筋が埋め込まれる理由は、コンクリートの圧縮への強さと鉄筋の引っ張りへの強さが合わさることで強度が上がるためです。
またこの工法を行うことで、耐震性・耐火性が高く、遮熱性や耐用年数を伸ばすことも期待もできます。
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