建設業ではさまざまな用語が使われるので、聞き慣れない方にとってはいまいち意味が分からないこともあると思います。
役物(ヤクモノ)も建設業で使われる言葉の1つですが、どんな意味かご存知でしょうか。
今回は、建設業で使われる役物の意味についてご紹介いたします。
▼役物の意味について
建設業で使われる役物とは、基本形以外の形をした部材のことです。
規格外の形状で、コーナーや端部など標準寸法で納められない際に使われます。
役物は、通常時に使われることが少なく、特殊な場面に使用されることが多いです。
そのため、必要な場面はそこまで多くはありません。
■屋根における役物
屋根の役物は、軒包み・ケラバ包み・鼻隠しと呼ばれるものがあります。
軒包みは、勾配の頂部に取り付けるものです。
ケラバ包みは棟と直行する面の端部に付け、鼻隠しは軒先の正面に取り付けます。
■タイルにおける役物
タイルの役物は、面取りタイル・三角出隅タイル・標準曲がりなどがあります。
面取りタイルは側面の角を取った色付きのもので、三角出隅タイルはキッチンや洗面台などのカウンターの天板の角に使用するものです。
標準曲がりは、外壁タイルのコーナーで使うもので接着加工されていたり、平物タイルを切断したものがあります。
▼まとめ
建設業における役物とは、基本形以外の形をした部材のことをいいます。
特殊な場面で使われるため、通常時の出番は多くありませんが、必要不可欠な存在です。
また使用する時はシーンによって変わるので、必要なものを適切に選ぶ必要があります。